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2014年11月28日金曜日

帳票システム構築ノウハウ!~フォントの話~

こんにちは、今回は、矢板の担当です。

さて「MS 明朝」と「MS ゴシック」と言えばWindows OS(日本語)の標準フォントですが、MSとついているのでMicrosoft製だと思っていました。しかしつい最近、意外にもリコー製だと知りました。と言うわけで今回はフォントの話です。ちなみに、MS明朝とMSゴシックはリコー製で著作権がリコーですが、使用許諾権がMicrosoftのようです。

帳票は見た目重要視されますが、その見た目にフォントも一役買っています。情報量が多くて細かな帳票でも、見やすく読み間違いのないように作られていますが、その中ではどれだけ見やすいフォントを使うかも重要なことなのです。最近は、既存帳票システムを別の帳票システムへマイグレーションをする機会が多く、その場合かなりの確率で使用するプリンタや帳票作成ツールも入れ替えます。見やすさという機能性に加え、もともとの見た目・使い勝手を維持することが要望として付いてきます。

既存帳票システムが古ければ古いほど、既存プリンタが古ければ古いほど、新しい環境で同じフォントが使えることがなくなると思ってください。プリンタのベンダを変える場合は間違いなく同じフォントは使えないと考えてください。フォントはプリンタベンダ依存であると思いましょう。

結果として、マイグレーションプロジェクトに関わる場合は、同じフォントが使えないことを前提にスタートするのが良いのですが、似たフォントを使うにせよ、思い切って新しいフォントを使うにせよ、あらかじめ帳票を使う現場の人にあらかじめ確認するべきでしょう。

現場の人へ確認するのが早ければ速いほど、よいと私は思います。場合によっては、現場の人の強い要望などにより、フォントのカスタマイズに費用を掛ける企業もあるほどで、そこには、日本の帳票特有の拘りがあるようです。システムを新しくしても、システムを使う人は同じ人なので、慣れた運用は変えたくないと言う抵抗は必ず生じます。そこに、新しい帳票で同じフォントを使えないと言う前提が入ってくるわけですから、感情的に反対されないようにことを運ぶ必要があります。ITプロジェクトはいつもウェットです。特にシステム老朽化でマイグレーションをする場合は、その傾向がより強くなると思いますので、よりポジティブな理由も加えてマイグレーションプロジェクトを行いたいところです。

最後に、フォントのカスタマイズが必要になってしまったプロジェクトの例を紹介します。「スラッシュ付きゼロ」の話になります。名前の通り、0(数字のゼロ)とO(アルファベット大文字のオー)を見分けるために、数字のゼロにスラッシュ(/)を付けたものがスラッシュ付きゼロです。








ある帳票マイグレーションのプロジェクトでは、帳票ツールやプリンタの置換えを行いました。プロジェクトの後半、実際にプリンタで印刷した帳票を運用の人に確認してもらったタイミングで、もとの帳票ではスラッシュ付きゼロだったが今回は違うとこがわかってしまいました。帳票は見やすく読み間違いのないことが大切ですので、これでは駄目だと言うことになります。

ゼロがスラッシュ付きかどうかはフォントの問題、アプリから出力するデータを変えればいいとか、プログラムでどうにかできるとかの問題ではありませんので、フォントを変えようという話になりますが、フォントを変えると文字幅が変わります。幾つかのフォントを試してみても、どれも印字されるデータが収めたい枠からはみ出してしまいます。スラッシュ付きゼロを持つフォントも数が少ないので、都合の良いものが見つかりません。しかたがないので、スラッシュ付きゼロを持つフォントに合わせて帳票オーバーレイを修正することを検討しますが、大きな手戻りになるので当然のようにこの案は採用されません。そして最終的には、プリンタに搭載されたフォントをカスタマイズして対応するという話になります。

さて、皆さんはプロジェクトの最初に、帳票で使うフォントのゼロがスラッシュ付きゼロかそうでないかをあらかじめ確認するでしょうか?一度経験がないとなかなか難しいと思いますよ。この記事を呼んでいただいた方はもう大丈夫ということ
になりますね。

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