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2014年5月15日木曜日

帳票設計ノウハウ!ひとつの物差しでははかれない「帳票の単位」

こんにちは。今週の帳票ノウハウは、東が担当します。

みなさんは帳票の設計をする際、どのように設計していますか?新規のシステム用に設計するときはあまり問題になりませんが、メインフレームで利用されていた帳票をオープン系へ移行したい場合、結構大変なんです。

印刷した帳票の現物はあるけど、帳票の設計資料は無い。開発した人も既に退職しているなど。開発の現場では良くあることですけど、これが困ります。仕方がないので、印刷した紙から罫線や文字の位置を定規で測って解析を試みますが、単位が細かくなり、作業も煩雑、印刷時のずれや紙の伸び縮みも影響して正確な位置なんて分かりません。
実はこれ、汎用機で印刷される帳票は日本の定規では、測れないのです。答えのひとつに、帳票は単位がインチ、日本の定規はほとんどミリ単位という点があります。では、単位がインチの物差しを買ってきて計測すれば良いじゃないかと思うかもしれませんが、これがそう簡単にはいきません。

日本は、メートル法の国、つまりミリやセンチの単位のものしか公式には認められない国ということです。たとえば、32インチサイズのテレビを販売する際に、32型って表現で販売をしますが、これもメートル法の結果です。この規制は、計量法の8条、9条に規定されていて、違反すると50万円以下の罰則がある犯罪になります。

それでは、海外の物差しを基準にしたらよいのでは?となりますが、これがまたダメなのです。アメリカが発祥のコンピュータはインチが基本、帳票上の文字位置はインチではなく行桁で表現されます。例えば、タイトルは1行目の20桁からとか、明細は3行目の10桁からとかで、何インチという単位で文字の位置指定するわけではありません。なんで行桁?と思う方もいるかと。

現在のプリンタであればどこの位置にでも印刷できますが、昔のプリンタは、基本的にはヘッドを左右に動かす、プラス紙送りで印刷する仕組みのため、この仕組みで印刷できる限界が帳票の表現力の限界だったわけです。プリンタが行と桁で印刷する仕組みだったため、紙には方眼紙状に文字を置ける位置が事前に決まっていて、行桁で帳票を設計しておき、あとはデータを流し込むことでプリンタが自動的に正しい位置に文字を置いてくれるというのが帳票の構造なわけです。


そこで方眼紙がどういう単位なのかが分からないと、文字や行の間隔が不明で正確に設計できないことになりますのでこの単位がとても重要になります。単位で行桁を表現する単位として LPI と CPI という単位が必要になってきます。CPIとは、Characters Per Inchの略で、1インチあたりに印字する文字数のことです。例えば13インチ幅の用紙に10 CPI指定で印字を行うと1インチに10文字印字できます、したがって合計で130文字の印字が可能です。

LPI は、Lines Per Inchの略で1インチあたりに印字する行数のことです。6 LPI であれば、1インチに6行の列が印字できますので11インチの長さの用紙に6 LPI で印刷すると66行の印刷ができます。この LPI や CPI 単位の目盛の定規がないと、メインフレームで印刷した紙の帳票から方眼紙の単位を判断して帳票の項目毎に行桁の位置を特定するのは大変困難になります。では、どうすれば特定できるのかと言うと、大変重宝するありがたい定規が存在します。

よく見るとミリの単位以外の目盛があり、1/6とか1/10とかの文字が見えますね。お察しのとおりこれが LPI、CPIの目盛です。1はインチのことですけど、1/6とか1/10とかの表現になっていますのでメートル法に触れずに販売できます。この定規を利用して帳票の文字と現物合わせを行い、CPIやLPI の単位を想像しながら把握していきます。ちょっとした職人芸ですね。

Windowsの出現以来、WYSIWYG(もはや死語ですね)が当然の今では、ミリ単位で帳票をデザインすれば良い時代になってきましたが、コンピュータは過去の資産を活用することが多く、特に帳票においては、過去のデザインの再利用が重要です。もし、利用しようとしている帳票ツールでLPI、CPIという概念が無かったら、メインフレームの帳票を再現させるのは、かなり大変なことになること確実ですのでご注意ください。

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